備中高梁の駅にある観光案内所で買った、さんじゅーろーにゃどれーぬ。山の上でおなかがすいた時のために、と買っておいたのでした。バターたっぷりで、エネルギー補給に最適。
ちょっと元気になったので、三つ目の重要文化財を見に行きます。
この上にある
二重やぐらです。岩盤の上に石垣を組んで建ててあります。
もはや美術品。
いや〜。かわいい猫ちゃんにも会えたし、すばらしいお城ややぐらも見られたし、大満足ですね。
では、そろそろ下山しましょう。あまりのんびりしていられないのです。
帰りは本丸からさっきタクシーで送ってくれた、ふいご峠の駐車場まで歩いておりたあと、ふもとまで歩いておりることにしていました。
なぜなら、途中で見たいものがあったからです。
タクシーの運転手さんが、「歩いておりるんなら、そこの遊歩道からおりていくと、武家屋敷のすぐそばに出られるよ」と教わっていたので、楽勝〜と思っていました。前に岩村城だって(列車の時刻があったので)山頂からふもとまで走っておりたし、大丈夫!
……遊歩道? これが?
この細い、土や落ち葉でずるずるすべる、右側のがけに柵のないこの道が、遊歩道?
心から後悔しましたよ。こんな上級者向けの道、運動不足のおばさんが歩いちゃだめだった。
途中で、「猿と目をあわせないでください」という注意書きがありましたが、地面をずーっと見ているわたしが、どうやって猿と目をあわせられるというのか。
半泣きになりながおりていくと、お目当ての場所にたどりつきました。
あの赤穂浪士の大石内蔵助どのが、この山道をのぼってお城に行く途中、休憩に使った腰掛け石というものがあるのです。
たしかにりっぱな石が。
ここは本当に苦労しないと来られないから、記念写真を撮っておこうかな。
リンちゃん。たぶん、世界で初めてここに来たねんどろちゃんだよ!
さんじゅーろーくんとも撮りたかったけど、人がいっぱいいて無理だったよねえ。
ここからまた必死に歩き続け、ようやく遊歩道のはじっこにたどりつきました。
よかったー! 帰れたー!
1キロ半も歩いてきたのね。