村の入り口に小学校があります。
このあたり独特の屋根を持つ、このかわいい学校は、意外にも日本人とゆかりがあります。
かつて、この村に日本人が観光で訪れた時に、近くの村から遠くの街まで通っていた小学生が、通学中にバスの事故で亡くなり、村じゅうで悲しんでいた、ということがあったそうです。
ハンガリーの小さな村は過疎化でどんどん廃校になっていき、ホッロークー村からも小学校が消えるかもしれない、そうなると、遠くの小学校に通わなければならなくなるので、事故の危険が増えて心配だ、と聞いたその日本人一行は、帰国してから募金を集めて、小学校が存続できるように支援をしたのだそうです。
支援者たちの名前がこうしてプレートになっています。
のちに、3.11の地震で支援者のかたがたも被災し、困難な生活をされることになりましたが、それを知った小学生たちは、お見舞いの絵手紙を書いて、日本の支援者たちに送ったそうです。
さて。ここから村にはいっていきます。
このかわいいボードは、村全体の地図です。
アンナさんが立っているところが村の入り口。ここからびろーんと細長くのびています。
おしゃれな地図ですねー。かわいいですねー。
ここにもカラスの絵がありますが、ホッロー(カラス)クー(石)というのが、この村の名前なのです。
むかし、この地の領主が若い娘をさらって城に幽閉したのですが、魔法使いがカラスに化けて、石を一個一個とりのぞいて、娘を助け出した、という伝説が、村の名の由来なのだとか。
「まあ、ウソなんですけどね」と伝説を全否定するガイドさんなのであった。
夢がないなー。
そしてこれはおなじみ、世界遺産のお札です。