今日の11時にホテルのロビーにお迎えが来ます。それまでの時間、ウィーンの街でできるだけ思い出を作っておくことにしました。
今日もいい天気。最後まで天気に恵まれましたね〜。
この日は、朝起きてから、ポットやウォークマンのスピーカーや化粧品などをスーツケースに詰めたり、ホテルに捨てていく物をまとめたりで、大忙し。
捨てるために、旅行中に来ていた衣類、下着、靴、パジャマ、本、ガイドブックなどをひとまとめにしたら、みかん箱ひとつ分くらいになった‥‥そうね〜。5キロ、いや、6キロは軽くできたはず!
割れ物を服でくるまず、ぷちぷちでくるんだのは、なるべく重量を減らすためです。いま、重量制限がとても厳しくて、20キロ以内にしなければならない〜。
どうにかこうにか、帰り支度が終わった時には9時近くでした。
この日は最後に、自分の気に入ったカフェで朝ごはんを食べようと思って、ホテルの朝食はとりませんでした。
だって、昨日のカフェが最悪だったんだもの〜。あれが最後の思い出なんて悲しすぎるので、絶対まちがいないところにはいりたかったのです。
さて。今日はアプフェルシュトルーデルを食べよう!
コーヒーは‥‥メランジェ。
まだすいていたので、今日は中に坐れました。
といっても、先日とほとんどかわらない席。
そういえば、注文をとりにきたウェイターに「ザッハトルテ?」と訊かれました。某ガイドブックには、いやな感じ、とあったけど、わたしに訊いてきた人は、親しみをこめてそう言った感じでした。
ザッハは、よくも悪くも観光客相手のカフェだと思います。観光客には、そういう、よく言えばさばけた、悪く言えば観光客ずれした対応の方が、かえって居心地がいいような気が‥‥わたしは嫌いじゃなかったです。
まったり長居する雰囲気じゃなくて、さっさと食べて、さあ、次はどこを観光しよう、というような感じ。たしかにウィーンのカフェらしくはないですね(笑)。でも、せっかちな日本人には、そういう回転率重視の対応の方がありがたいけどな〜。
観光客が写真撮りまくってても、知らん顔してくれてるし。
そして、きた〜!
あああ! わたしの理想のアプフェルシュトルーデルにいちばん近い!
これで温かければ、文句なし!
しまった! これ、生クリームがついていないのか!
失敗しちゃった〜。いまから頼むのも、あれかなあ‥‥
おお、ここのメランジェには、生クリームが浮いている!
‥‥この上の方のをすくって使おう。
と、多少貧乏くさいことをしてしまいましたが、生クリームをちょいと塗って、アプフェルシュトルーデルを食べると‥‥
これだ!
これが、わたしの求めていたものだ〜!!!
‥‥温かければ。
焼きたての時間帯とかあるんでしょうか。あれば、その時間を狙って行きたいな〜。
でもでも、さめていても十分、おいしいです。ほどよい甘さに煮た、シナモン味のりんご。ふやけたレーズン。あっさりめだけど、ぼやけていない味。しけっているのとは違う、しっとりした薄い皮。
この旅行中で、わたしの食べたアプフェルシュトルーデルでいちばんおいしかったのが、ザッハとカフェ・ホーフブルクのものでした。方向性は真逆ですが(笑)。
ほかにもおいしそうなケーキがたくさん。
これ、エステルハージー・シュニッテかなあ。おいしそう。
次にウィーンに来たら、デーメルとザッハのケーキを、もっとたくさん食べたいです。
この二カ所のケーキが、やっぱりウィーンらしくて抜群においしいと思いました。
イースターなので、中央にこんな飾り。