
深川近辺に住まう女性翻訳家3人で、遠足に行ってきました。
マダム1「呼び名のリクエストがあるけど、お嬢様じゃなくて、奥様って呼んでもらうように、予約しといたから」←リピーター。
私「奥様‥‥きびしくないか?」
マダム1「お嬢様もきびしいよ〜」
私「(いっそ、姫さまと呼ばせてみようか)じゃ、奥様で」

池袋駅前で迷子になりつつ、どうにか目的地へ。
マダム1「このへん、乙女ロードっていうんだってね」
マダム2「へー」
私「へー、このへんが」
マダム1、2「なんで乙女ロードなの?」「BLっていうのを売ってるの?」
私「(なぜ、わたしに振る)まあ、女性向けの同人誌を売ってるお店が多いらしいから‥‥」
マダム1、2「でも、別に何もないよね」「普通の道だね」
私「(めざとくK-BOOKSの看板を見つけてしまう)‥‥いや、あった」
マダム1、2「へー、あれが」「BLなの」
私「(いや、それはわからん)うーん、秋葉原とはまた雰囲気が違う‥‥」
マダム1「あ、ここ、ここ〜」
K-BOOKSの建物かい!

こ、これは! すごい人気だ! いま、春休み(受験休み)だからかもしれないけど、
階段をおりて下に行くと、ヴィクトリア時代‥‥いや! 乙女ゲームから抜け出てきたような若いイケメンのドアマンが!
青年「お帰りなさいませ」
マダム1「あの〜、予約の〜」
マダム2「(死にそうに笑っている)」
私「(すげー。プロだー。笑わねー)」
5分くらい、早めについたので、外の椅子で坐って待っていました。
マダム1「ね〜、楽しいでしょ〜」
私「すごいねー。ゲームの中みたいだねー」
マダム2「(死にそうに笑っている)」
そして、時間が来て、ドアの前に立つと、待ち構えていたように、内側からおもおもしいドアが開けられて、「お帰りなさいませ、奥様!」の声に出迎えられました。
‥‥こわい。
執事たちの自己紹介のあと、クロークにコート、手荷物をあずけて、席に案内されました。
執事「左のいちばん奥でございます」
左のいちばん奥は‥‥薄暗い店内で、ほぼ唯一、シャンデリアに照らし出された、スポットライト席。
私「なに、この羞恥プレイ」
マダム1「3人で来たからかなあ(ちょっと大きいテーブル)」
マダム2「(死にそうに笑い続けている)」
そのあと80分間、いろいろおしゃべりをしながら、アフタヌーンティーセットをいただいたのですが、最初にスコーンを食べたら、甘さでおなかがいっぱいになってしまい、サンドイッチなど、あまり食べられなかった‥‥ごめんねー。おいしかったのよ。
紅茶もおいしかったです。値段も良心的、というか、ハロッズとか行っても、同じくらいの値段するし、アフタヌーンティーをするなら、ここに通ってもいいんじゃないですかね。
時間制限があるのが、きびしいといえば、きびしいですが〜。パティシエを悲しませないために、タッパーでも持っていくべきであった。いっぱい残しちゃったからなあ。
トイレに立つたびに、ベルを鳴らして執事を呼ばないと、行かせてもらえない、など、「執事というより看守に近いのでは」と思うこともありましたが、おもしろかったですよ!
お近くのかた、おすすめです。
マダム1「某だびんち本の有名翻訳家も、執事喫茶に行ってみたいって言ってたよ」
マダム2「ああ、ヴィクトリア時代の調べものとかすると、興味を持つのかもねー」
マダム1「さそったけど、”あっしはいいっす”って言われた」
私「‥‥いや〜、ここの執事は、たぶん彼のあこがれているヴィクトリア調の執事とは違うんじゃないかな〜」
でも、おもしろかったよ、某有名翻訳家おじさん! おひとり様席だと、マンツーマンでふたりの世界になれるそうなので、よかったらどうぞ! おすすめよ。

帰りに西武の地下で、妹たちのおみやげに買ったケーキ。
うーん。
執事喫茶の方がおいしかった。
執事喫茶 Swallowtail